先日,講演会に行ってきた.時間とお金をかけた割には不満の残るものだった.ああいう人を研究者とか専門家と祭り上げていることが非常に問題だと感じた.いろいろな不正を導きかねないと思った(実際には問題も耳にしてるし).
自分の知識をひけらかして大きく見せたいのだろうが,その知識が間違っていることが多いこと.知らない人は,そうなのかとだまされているかもしれない.
「海外では・・・」などとよくいっていたが,引用文献もない.つまり,根拠が何ひとつ示されていない.
引用されていないだけでなく,勝手にスキャンしてあたかも自分が書いたり,自分のデータみたいなこともいっぱいだった.
自分のデータ思われるものを示せば,いくつのデータに基づいてるのかわからない.それが,ただの偶然の産物なのかどうかがわからない.
ずいぶん前に,自分が発表した後に,今回の講師が突っ込んできたことを覚えている.
「あなたは例外を見ていない.あなたのデータには例外がない.それじゃ保全はできない.」と言ってきた.
でも,示したデータを見れば例外が含まれていること,それは全体のデータの5%の部分にあることがわかるようにしたからだった.こういうことがわからないんだなぁ,図表の意味がわからない人なんだってのが,自分のその人への感想だった(すごい人だと聞いていたのだけど).
さらに,「例外がないと保全ができない」とも言われた.でも,こういう人に反論しても仕方ないと思い,流した.
保全を効率的にするのであれば,まずは平均的なものに対する対策の方が効果的だろう.例外って,例外なわけで,それを対象にした対策では,平均に含まれるような多くのものが,保全されないかもしれない.そういうことがわからない人なんだなぁ,ってのが感想だった.
あれから数年たったけど,いろんなウワサも耳にしたけど,相変わらずだった.フェードアウトし始めていたけど,今回また引っ張り出しあたりは,誰かが画策しているようで気になる.