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発表は麻薬みたいなものか?〜コメントは天使のささやきか,悪魔のものか〜

先週の金曜に何とか講演発表は終わった.発表まで,こんなに苦労したのは,追い込まれたのははじめて.自分の専門分野とは異なる内容だったというのもあるけど,もう少し気楽にできると思っていただけにきつかった.

 

そんな状況だから,用意した発表スライドも自信がないし,それ以前にどこをトピックの中心にするか,どの切り口で見せるか・・・などなど不安をあげればきりがなかった.

 

最後は開き直りというか,発表時間なんて20分なんだから,どんな突っ込みが来ようとも,その時間だけ耐えればいいんだという諦めで臨んだ.

 

これだけ緊張した発表も卒業論文の発表以来だと思う.質問をまったく聞いていないし,的外れな質疑になってしまった.正直,質問をしていただいたのに申し訳なかったと反省.ただ,救いだったのは,質問者は2人とも知っている人だったので,あとで平謝りして,その後にディスカッションもできた.

 

発表って何なんだろうかと,発表後に思った.今年の予定にあと2回の発表があるのだけど,今回の発表でしばらくやめようと決めていた.ふがいない発表になるのは,準備に取り組めなかった段階でわかっていたし,これが自分の研究への姿勢なのか,気持ちなのかと...

 

しかし,不思議なことに発表したあとに,『すごいおもしろかったよ』,『論文にしなきゃダメだよ』って,知り合いの研究者に言われてしまった.でも,自分は何がそれほどおもしろかったのかはわかっていない.

 

たしかに,いつも不安な発表は,自分ではおもしろさを感じていないから,それを人に伝えられるのかが,心配なんだ.

 

うれしいコメントをもらってしまうと,また発表しようとか思うから不思議な言葉なんだ.これからも,フィールドでいっぱいデータを取って,おもしろい研究をしなければと思う.